フランスと日本の教育の良いところどり提言本
先日ご紹介したジャーナリストによる在宅医療の本は、視野の広がりが心地良く感じました。
そこで今日はフランスと日本の学校教育比較本をご紹介します。
日本の学校教育について温かな視線を送りつつ提言するジャーナリストが著者でした。
それでは早速中身を読んでいきましょう。
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「フランス人の記者、日本の学校に驚く」西村カリン 著
出版社:大和書房
出版年:2024年
分類: 教育事情
個人的エッセンス 10
- 発音通りに書くと文章が作れる「ひらがな」は優れた文字
- 「サラリーマン」を作るのに適している日本
- 議論する前には情報収集
- 基礎学力は効率的に機能(日)表現力重視で格差も(仏)
- 社会に大きな出来事があった時に時事を学ぶ(仏)普段通り(日)
- 議論とは?論破を重視(日)論破手法は尊敬されない(仏)
- 政治家が学校で民主主義を語って若者の政治離れを防ぐ
- 普遍的人としての価値観≦日本人としての姿勢の道徳教育
- 「みんな同じ」傾向が強いと、大人になって排他的考えが強化される
- ひとりひとりは優しいのにシステムが冷たい日本
読み終えて
子どもの時には特に疑問も持ちませんでしたが、大人になって振り返ると色々気づくことがあります。
この本は日本の学校教育の良いところ、例えば行事が多いとか、上級生が下級生の面倒を見るシステムとか、設備が綺麗で整っているところなどもたくさん書かれています。
個人的エッセンスでは、振り返って学校教育こうあればと思う部分を多くピックアップしています。
特筆すべきは、著者の日本の学校教育関係者への温かな視線です。
デジタルネイティブ世代が主流になっていくと、長い文章は読まれなくなる傾向がありますね。
スウェーデンとアメリカの最近の研究によると、活字テキストを読むことが読解力を伸ばすという結果が出ているのは心強く感じました。将来も紙の本が残るといいですね。
毎日会う人やお店の人とコミュニケーションを取りたい著者の気持ちにも共感します。
バランスの良い日仏教育文化論として興味深く楽しめる本です。
関連データ
★本日ご紹介した本
出版社:大和書房
出版年:2024年
分類: 教育事情
★あわせて読みたい本
もっと幅広く「教育」について考えたいなら。
私の感想はコチラです。 (参考記事:”「はじめてのシュタイナー~人生のヒント」を読む”)
著者:志賀くにみつ
出版社:小学館スクエア
出版年:2002年
分類:認識論
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