フリーランスの開業届|副業の場合はいつ?
副業フリーランスの方、開業届を出す時期について迷ってはいませんか?
副業で利益が出た場合の確定申告はどうすればいいの?
この連載はフリーランスに興味がある方、
フリーランスになったばかりで必要な情報がわからない方を対象にしています。
超文系ライター梨理(りり)による、専門家に学ぶ基礎知識シリーズです。
副業と開業届、メリット・デメリットはあるのか?
専門家にお聴きしました。
副業でも開業届は必要ですか?
【南天:福をなす】
フリーランスは基本的に不安定です。
2足・3足のわらじ、多角経営となるのも当たり前のことですよね。
副業フリーランスの場合、開業届は必ずしも必要ではありません。
たとえば、会社員がハンドメイド作品を販売している場合を例にしましょう。
副業の所得が20万円以下の場合は雑所得となり確定申告は必要ありません。
事業規模であれば開業届は必須になります。
フリーランスが開業届を出すタイミングは以下の場合です。
1.一時所得ではなく継続的な仕事である
2.事業として客観的に認められている
結局、周りから仕事として認めらているかということみたいですね。
このあたりの見解は専門家でも意見が分かれるところだそうです。
あなたがひとり事業主として活動していく!と決めたなら開業届を出しましょう。
開業届を出して気合が入った話はよく聞きますよ。
開業届を出すメリット・デメリット
副業フリーランスの開業届を出す目安がわかりましたね。
では実際に開業届を出して受けられる恩恵とはどんなものなのでしょう。
開業届を出して青色申告を選ぶと
1.黒字申告の場合は65万円の控除ができる
(決算書提出が必要。無しなら10万円の控除)
2.赤字の3年繰り越しができる
3.家族への専従者給料は経費になる
現在は白色申告の簡単さというメリットがほぼなくなっています。
開業届と青色申告はセットで考えましょう。
開業届を出すと税法上のメリットが多くなります。
失業給付の対象となりません。
既に開業届を出している人も同様です。
ここは大きな注意点ですね。
また扶養に入っている人が外れる場合もあります。
税法上の扶養は給与収入が103万円以下であれば扶養に入れるというもの。
もうひとつは健康保険の扶養についてです。
各々の健康保険組合により条件が違います。
個人事業主であれば、所得と関係なく扶養から外れる場合もあります。
ちなみに、開業届を出したからと言って必ず確定申告が必要となるのではありません。
1.雑所得(副業)で所得が20万円超
2.事業所得で所得が38万円超
注:所得とは収入から経費を引いた金額です。
フリーランスと開業届|まとめ
1.一時所得か事業所得(継続性あり)が届出の目安になる
2.副業で所得が20万円を超えたなら確定申告が必要
3.開業後1カ月以内に開業届
2カ月以内に青色(白色)申告を提出する義務がある
4.開業届と青色申告で税法上のメリットが受けられる
5.開業届を出すことで失業手当がもらえなくなったり
扶養から外れることがある
開業届を提出します!
次回は開業届に必要なものを解説しますね。
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