今必要な力「フェイクニュースの見分け方」の本を読む

   

令和の時代、オンライン化はますます進み、私たちを取り巻く情報量は増え続けています。

NET情報はもとより、新聞ニュースなどについて。
事実を見抜く力は必須スキルになります。
長くフリージャーナリストとして活動してきた著者によるフェイクニュースの見分け方。

また、発信者側としてブロガーにも参考になる本です。

それでは早速中身を見ていきましょう。

「フェイクニュースの見分け方」烏賀陽弘道 著

「フェイクニュースの見分け方(新潮新書)」

著者:烏賀陽弘道
出版社: 新潮社
出版年:2017年6月
分類:社会学

個人的エッセンス 7

  1. 事実のチェックにはオンラインデーターサービスGサーチ(有料)が有効
  2. クロスチェック(別の観点から情報を取り精度を高める)で検証する
    権力者の圧力はあるのか、メディアの「自己検閲」の方が問題ではないか
  3. アマゾンの著者欄データーベースを活用する
  4. 時間軸を広げたフェアネスチェック
  5. 根拠となる事実が弱いと修飾語が過剰に強くなる傾向がある
  6. 何を書かなかったのかに注意を向ける
  7. 媒体というよりも分野ごとに信用できる発信者を見つける

読み終えて

長く現場を取材してきた著者の言葉には説得力がありました。
ひとつの事案に5年も取材を続けることもあるそうです。

「自分の意見と違う筆者のでもよい。疑いの目を向けつつ、批判しながら読めばよい」
という著者の言。
情報が偏らないように私も意識している部分です。

皆さまも常日頃情報の正確さには注意されていると思います。

検索で便利なウィキペディア(インターネット上の百科事典)。
クロスチェックは大丈夫ですか?
ウィキペディアは誰でも編集できるもの。
参考程度にとどめて他にも複数資料を当たるのが大切です。

著者の熱量を感じたのはフェアネスチェックの章でした。

人間は複雑な存在であり、善悪は単純に割り切れるものではありません。
フリージャ―ナリストとしての矜持を感じました。

読み方だけではなく、何かを発信する人におすすめ本です。

関連データ

★本日ご紹介した本

「フェイクニュースの見分け方(新潮新書)」

以前ご紹介した本

「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発 (角川文庫)」

この本の中にも出てきた3.11の福島原発について。
ある時点にスポットを当てて書かれたノンフィクションです。
併せて読んでみたい方へ。

個人的な感想はこちらです。
「Fukusima50の原作本を読む」(参考:読書案内記事

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