Fukushima50の原作本「死の淵を見た男」を読む

   

2020年4月に入ってすぐのこと。
何か1冊新刊本をじっくり読もうと思いました。

ジャンルを問わず何か1冊。

本屋さんをぐるりと回って選んだのが今日ご紹介の本です。

難しい問題だと知るのを避けてきたこと。
日本人のひとりとして、あの時はどうだったのか知らなくてはいけないのでは?
そう感じたからです。

2011年3月。
福島第一原発に大津波が襲った直後の現場で奮闘した人間たちの物語。
多数の関係者に取材したノンフィクションです。

「死の淵を見た男」門田 隆将 

「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発 (角川文庫)」

副題:吉田昌郎と福島第一原発

著者:門田 隆将
出版社: 角川文庫
出版年:2016年10月
分類:文学・評論

危機の連続 綱渡りの現場

  1. 初日午後5時過ぎの消防車の手配が事故の拡大をギリギリで止めた。
  2. 午後6時過ぎ、水流を確保するラインを作る。
    これが確保できていなかったら原子炉冷却方法は取れなかった。
  3. 政府に助言する立場の原子力安全委員長への情報の少なさ。
  4. 国民の生命・財産を守る国家のリーダーが現場に来る。
  5. 退避することは発電所の地域を見放すこと。(当直長の言)
  6. 初期の注水活動を全面的に支えた郷土の自衛隊。
  7. 海水注入続行した現場の判断。
    本質を見るということ。
  8. 退避した後に現場に戻った人々。
    協力企業の命をかける決断。志願の応援隊。
  9. 消化班と復旧班により続けられた注水。
  10. 自衛隊の上空~地上~の水注入。

読み終えて

この本を選んだ理由の答えが、”はじめに”に書かれていました。

現場で最後まで奮闘した人たちがいたことは、なんとなく知っていました。
しかしその実態は私たちにはわからないままです。

イデオロギーの視点ではなく、事実を知ること。

あの事件を風化させてはいけないという、真実を書いてくれという関係者の思い。
著者の丹念な取材が光る力作です。

”あとがき”では、新聞社による事実無根のキャンペーンとその後の謝罪の顛末も書かれています。

事故当時直後ではない今だから、読む勇気が出てくることもあります。

多くの人にお読みいただきたい本です。

2020年3月に映画化もされましたが、観に行きそびれた方も多いのではと思います。

5/14まで動画配信されています。
参考までにリンクを貼っておきますね。

関連データ

本日ご紹介の本

「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発 (角川文庫)」

関連本

同じ時期「福島民友新聞」記者たちのノンフィクションです。

記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞 (角川文庫)

映画「Fukusima50」公式サイト 2020年3月

この本が映画化公開されました

https://www.fukushima50.jp/

Amasonプライムビデオ 5/14まで動画配信の形で配信されています。

Amazonプライムビデオ

 

 

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