医療と魂を繋ぐ大切な終末期を知る本
高齢化社会から多死社会がやってくるといいます。
現代人は死の実際に触れることが少なくなりました。
幸せなことではあるでしょうけれど、
知らないから怖いという部分もあると思います。
今日の本は一読してすぐ、大切な人に読んでほしいとオススメした本です。
そしてオススメした人からの感想もいただきました。
「身近な人は全員に読んでほしいと思った。」
それでは早速、中身に入っていきましょう。
「死にゆく人の心に寄り添う」玉置 妙憂 著
「死にゆく人の心に寄りそう 医療と宗教の間のケア (光文社新書)」
副題:医療と宗教の間のケア
著者:玉置 妙憂
出版社: 光文社新書
出版年:2018年12月
分類:医学
個人的エッセンス 10
- 人生の着地点に向かっている時は、お腹が空いて苦しい感覚はなく本人は満ち足りている
- おおむね着地3カ月前ぐらいからベクトルが内向きになる
- 死に行く人に向き合うとは邪魔しないこと、呼吸を合わせてみる
- 同じ空間にいるだけで何かをしていること
- 在宅死の願いを叶えるためには下り坂が当たり前と知る
食べないー飲まないー眠る時間が長いー尿や便が少ないー呼吸が変わるー止まる - 着地態勢に入ったら血圧・心拍数・呼吸数・体温が不安定になる
痰が増える(死前喘鳴 しぜんぜんめい)時期にむやみな点滴は逆効果 - 着地寸前の小康状態は、低いところで全身のバランスが整った状態
- 死は順繰りにやってくる普通のこと
- 2011年3月の東日本大震災をきっかけに臨床宗教師が生まれた
- 看取りから戻ってくるには時間がかかった
揺れには逆らわず、沈みきって足がつけば底を蹴ってなんとかあがってくることができる
読み終えて
筆者は看護師であり、夫を在宅で看取った人であり、その後僧侶になった人です。
死の経験値が乏しい現代人。
人を看取った人で後悔しない人はないと言います。
でも、知ることでほんの少しでも葛藤や後悔を減らせることができるなら。
死の直前、わたしたちの心と身体はどう変化していくのでしょうか。
医学的な面と魂の両面からわかりやすく説明されるので、無知から安心できるように進んでいきます。
全ての人に平等に死を体験する日が来ます。
たくさんの人に読んでほしい本ですね。
よりよく生きるために。
関連データ
1.本日ご紹介した本
「死にゆく人の心に寄りそう 医療と宗教の間のケア (光文社新書)」
2.小説の形で読むならこの本を。
医師が書いた小説。
力作です。
私の感想はこちら
現在の人気記事
- 1
-
「喜び」「歓び」「慶び」「悦び」どれを選ぶ?|言葉と漢字の選択
私たちは普段モノを書く時、無意識に言葉や漢字を選んでいます。 その選択理由は、常 ...
- 2
-
アクセスバーズ(Access Bars®)は語らない
アクセスバーズ(Access Bars®)を知ったのは2015年3月。 キャッチ ...
- 3
-
フリーランスの開業届|副業の場合はいつ?
副業フリーランスの方、開業届を出す時期について迷ってはいませんか? 副業で利益が ...
- 4
-
ビジネス苦手なフリーランスの頼りになる実用本まとめ
ひとりで仕事をしていくメリットは全部自分でできること。 逆にデメリットは、苦手な ...
- 5
-
CHAKRA白川千穂さん|人見知りでも人が大好きインタビュー(12)
文章サポートライター梨理による、魅力ある方々勝手にインタビューシリーズ。 第12 ...
コメントを投稿するにはログインしてください。