フラットな日本人肯定論「なぜ日本の当たり前に世界は熱狂するのか」を読む

   

昨今のSNSでも、日本人自虐か礼賛の極端な論調を目にしませんか?
日本人の当たり前って何だろうと読んでみた本です。

日本人の特性か人類の特性なのかはわかりません。
つい、「だから日本人はだめなんだ。」
「だから日本人は凄いんだとか。」とか言い切ってしまう方が簡単なんですよね。

本当はもっと曖昧模糊としたものだと思うけど。

日本人の私たちが当たり前に思っていることで、本当に世界の人は熱狂しているのでしょうか?
早速中身を見ていきましょう。

「なぜ日本の当たり前に世界は熱狂するのか」茂木 健一郎 著

なぜ日本の当たり前に世界は熱狂するのか (角川新書)

著者: 茂木 健一郎
出版社:KADOKAWA
出版年:2019年5月
分類: 社会学

個人的エッセンス 10

  1. 目に見える形で清掃業務に深みを与える「おもてなしの心」
  2. 「おまかせ」文化は合理的。
    食材の旬や調理法を熟知している料理人。
    無駄なく使い切ることができ、客にとってはサプライズなお楽しみ。
  3. 外国文化を受け入れることに対してはオープンマインド
  4. 神道は教祖や経典がなく、布教活動をする人もない。
    宗教というよりも思想や哲学、あるいは生活そのもの。
    生活の流儀として、存在の流れとして伝承されてきたもの。(「神道とは何か - 神と仏の日本史 (中公新書)」
  5. 見てはいけない三種の神器、年に一度しか見られない文化遺産正倉院。
    目に見えないものに対する畏怖や崇拝の念がある。
  6. チャットとも違う日本人の雑談文化。
    雑談はAIでも完璧にこなすことができないのだから、高度なコミュニケーションスキル
  7. 「敗戦により多くの同胞を失い、原爆を落とされ、なんとバカなことをしたのかと悔いると同時に、それまでの歴史を全否定して忘れようとした。ー中略ー
    日本の歴史の中で何が良くて何が悪かったのか、冷静に振り返ることができなくなっていたのです。」(「ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法 (角川書店単行本)」
  8. 三方一両損の精神を持つ日本人は、本来ネットワーク社会の人間関係の構築が得意なはず。
  9. 真実に基づいたデータからは世界はどんどん良くなっている。
    「ファクトフルネス」と、データでは救われない目の前のことを見る「社会的マインドフルネス」両輪で。
  10. 皇室は元より茶道、伊勢神宮の遷宮などにも見られる持続可能性。
    サステナビリティ
    (持続可能な地球環境)が注目されている今、この精神が生きるのでは。

読み終えて

当然だと思っていたことは日本人の美意識からくるものでした。
諸外国では違う考え方があったと知りました。

たとえば、自分がどっぷり日本人思考だったと気づかされたスポーツでの姿勢。
「ルールを守ること」「最後まで手を抜かずに闘う事」が美徳とされる日本のスポーツ。
海外では違うんですね。
「フェアに楽しむ」ために、大差がついた試合で後半手を抜いて相手にも楽しんでもらおうとする。
これは発見でした。

もうひとつ、自分らしさだと思っていたものは実は・・・。

・多様性を大切に、誰もが自分の意見を言える様な場を作りたい。
・仕事も人間関係も誠実が基本。全てはそこから。

権威性より多様性。
「フラットであること、人は対等であるという意識が強い国民性を持っている。」「みんなでつなぐリーダーシップ」高橋克徳著)
聖徳太子の17条憲法9条。
「信(まこと)はこれ義(ことわり)の本(もと)なり。」にあるように、真心は日本人のアイデンティティ。

実は単純に日本人らしい価値観でお仕事してきたという訳だったんですね。
気恥ずかしい。

頭のコリもほぐし、日本人のDNAは、グローバルな世界にも役立たせることができると思える本でした。

関連データ

1.今回ご紹介した本です。

なぜ日本の当たり前に世界は熱狂するのか (角川新書)

著者: 茂木 健一郎
出版社:KADOKAWA
出版年:2019年5月
分類: 社会学

2.神道の概要を知る1冊

「神道とは何か - 神と仏の日本史 (中公新書)」

3.組織の未来をみんなで変える

「みんなでつなぐリーダーシップ」

 

4.ニッポンのこれからについて骨太な対談集

「ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法 (角川書店単行本)」

 

4.データで見ると世界はよくなっている!

「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」

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