フリーランスの基礎知識(25)記帳指導を受けたい
この連載は、フリーランスに興味がある方、
また、成りたてで必要な情報がわからない方を対象にしています。
超文系ライター梨理による、専門家に学ぶ基礎知識シリーズです。
前回のお話 複式簿記 基本のキ
初年度は公的機関で
梨理
前回は、複式簿記の基本のキを、超文系でも分かるように、ざっくり全体イメージで教えていただきました。
これで、会計ソフトを使えばできるはずと思っています。
最初はやはり、これでいいのか確認したいですよね。
どの様なレベルのサポートを求めればよいのでしょうか。
できれば、フリーランスの段階別お薦めサポートを教えてください。
爽やか先生
そうですね。フリーランスをスタートしたばかりの方には、税務署の無料記帳指導をご紹介しましょうか。
何かと物入りな開業直後、有り難い公的サービスを使わない手はありません。
年4回ほどで、会計ソフトを使って青色申告ができる様に指導してくれますよ。
税理士の先生に細かい質問ができる機会もありますので、初めての方にはお薦めですね。
詳しくは、国税庁のHPでご確認ください。
2年目以降はどうする?
梨理
こういう時、慌てて記帳指導サービス業者など探してしまうんですけど・・・。
初心者は公的指導の方が何かと安心できますね。
初年度はそれで乗り切ったとして、2年目以降はどうしたらいいでしょうか?
爽やか先生
2年目以降も、相談したいことは色々出てくるでしょう。
ひとつの選択肢が、青色申告会という団体です。
記帳指導や申告相談ができる公的団体ですね。
会費は経費にできますよ。
こちらの相談担当者は、税理士とは限りません。
簡単な記帳指導とその確認ですね。
詳しくは、最寄りの青色申告会事務局に問い合わせてくださいね。
梨理
青色申告会は、聞いたことがあります。
担当される方は有資格者とは限らない、ということですね。
また、専門家の先生に相談しながら見てほしい方もあると思います。
何を求めるかによって選択肢は変わりますよね。
どのタイミングで専門家に依頼するのか?
爽やか先生
青色申告の記帳法だけなら、自営業者の経験者なら教えることもできるでしょう。
また、行政書士は公的書類作成相談のプロです。
記帳方法の細かいご質問にも答えることができると思います。
ただ、節税という意味においては、税のプロフェッショナル、税理士に頼るのが一番ですね。
梨理
本来はスタートと同時にお任せしたいところです。
心おきなく本業に集中できるのでありがたいと思いますから。
現実は、ひとりスタートのフリーランスがほとんどではないでしょうか?
どのぐらいの規模になったら専門家に頼る時期でしょうか?
爽やか先生
悩ましいところですが、こう考えてみましょう。
経理に苦手意識がなく、全部ひとりで把握したいタイプの人は、できるところまでひとりで頑張る。
節税を意識する様になったら税理士さんに相談のタイミング。
数字を見るだけで頭が痛くなる様な方は、入力だけ自分でして確認チェックをお願いする。
月々の苦しみから解放されますよ。
事業を始めたての方には、無理のない値段で見てくれる税理士さんもおられます。
見つけ方ですか?
同業者の紹介が多い世界ですね。
親しい人の紹介だと相性の良い確率も高いですから。
どこまでお任せするかをしっかり決めて無料相談に行ってみましょう。
*フリーランスの基礎知識は、毎週月曜日に連載致します。
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