フリーランスの基礎知識(24)複式簿記|基本のキ
この連載は、フリーランスに興味がある方、
また、成りたてで必要な情報がわからない方を、対象にしています。
超文系ライター梨理による、専門家に学ぶ基礎知識シリーズです。
前回のお話 減価償却の特例
複式簿記って、どんなもの?
梨理
前回は、青色申告のメリットその3
減価償却の特例惜置について教えていただきました。
青色申告を選択し、更に複式簿記で提出すると、65万円の控除ができるんですよね。
この複式簿記が難解なんです。
会計ソフトにお任せでも、作成自体はできるかもしれません。
けれども、説明を求められても答えられないのは、
スッキリしませんよね。
本当に基礎の基礎から、わかりやすく教えてください。
爽やか先生
簿記の知識がない方には、つらいところですね。
わかりました。
超初心者の方がイメージのための、ざっくり解説いきますよ。
複式簿記とは、日々の収支の出し入れを、
資産・負債・資本・収益・費用 の5部門に分けて、
帳簿につけていくものです。
梨理
複式簿記のうっすらしたイメージは、右側と左側で集計している。
ぐらいしかわからないんですが・・・。
爽やか先生
はい。何を右と左に分類するかですね。
先ほどの5つの要素で見てみましょう。
それぞれ違うんですよ。
資産(所有しているもの):左が+の値 右が-の値
負債(借り入れたもの):右が+の値 左が-の値
資本(出資金など):右が+の値 左が-の値
収益(稼いだもの):右が+の値 左が-の値
費用(稼ぐのに必要なもの):左が+の値 右が-の値
梨理
はい。
つまり、資産関係は+が左で、反対の負債関係は+が右なんですね。
要素毎に、プラスの値を左側(借方)か右側(貸方)に記載するのか、
決まっていることまで、理解できました。
それぞれの集計結果を使う
爽やか先生
もう少しだけ、進めていきますね。
貸借対照表という言葉は、聞いたことはありますか?
これは、資産・負債・資本を集計したものなんですよ。
損益計算書は、収益・費用を集計(決算書)したものです。
確定申告時に、青色申告で65万円控除されるには、
貸借対照表と損益計算書を添付する必要があります。
梨理
複式簿記のおおまかな仕組みは、なんとかイメージできました。
細かいところは、その都度、爽やか先生に質問しますね。
これからもよろしくお願い致します!
来週は、実際の記帳サポートについて取り上げます。
*フリーランスの基礎知識は、毎週月曜日に連載致します。
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