布小物作家mico*さん|人見知りでも人が大好きインタビュー(5)
文章サポートライター梨理による、魅力ある方々勝手にインタビューシリーズ。
第11回にご登場いただく方は、リバティ生地やUSAコットンを使って制作している布小物作家のmico*さんです。
mico*さんとお会いしたのはとあるイベント会場にて。
リバティ愛にあふれる語りにすっかり魅了されてしまいました。
それは、布地に興味のなかった者ですらリバティ好きにさせるほどの力だったのです。
後日、あらためて作品作りに没頭するmico*さんにお話をお伺いしました。
リバティプリントの布のパワーに見せられて
制作にお忙しい時期に、お時間をいただきありがとうございます。
mico*さんは、作品販売の現場で布地の素晴らしを情熱的にお話しされていた姿が印象的でした。
あらためまして、リバティプリントの魅力を教えていただけますか?
リバティプリントとはイギリスのリバティ社がデザインしたファブリック(生地)のことです。
代表的な絵柄は小花模様や植物などですね。
生地を使ったスカーフやワンピースなど、各種ブランドでもよく使われているんですよ。
代表的な素材に、タナローン(綿100%)というのがあります。
これは綿で絹の手触りを再現を目指して開発されたものなんです。
触っているだけも本当に気持ちが良く、癒されるんですよ。
タナローンの繊維は長くて丈夫なのが特徴です。
小物作品に使ってもほつれてくることがなく、長くお使いいただけます。
mico*さんの作品は、お気に入りのリバティ布地を使って作られたものなんですね。
布小物制作を始められてどの位になられるのでしょうか?
作り始めてからは、もう20年になりますね。
布地も出会いですからときめいたらすぐに仕入れています。
リバティの魅力には、よく見るとラブリーな柄などのデザインや染色の美しさもあるんです。
時々、保管している箱を開けてにっこりしたりして・・・。
私の元気の元になっているのがリバティプリントです。
一度、どれだけリバティプリントを持っているか数えようとしたこともありましたが、あまりに多くて諦めました(笑)
ご縁を運ぶリバティプリント
mico*さんのリバティ愛が伝わってきます(笑)
全作品に占めるリバティ率はどれくらいなんですか?
約半分はリバティでしょうか。
リバティプリントは性別・年代を問わず愛されているんですよ。
初対面のお客様に、リバティプリントの思い出話をお聴きすることは大切な時間です。
偶然、探していた古いリバティプリントを、お客様からお譲りいただいたこともありました。
リバティプリントを通して、私自身も色々なご縁をいただいている様に思います。
布小物制作のこだわりポイント
百貨店などの催しでは、幅広い年代の方が来られるそうですね。
お気に入りの布小物を発見した時の皆さんの目の輝きは、性別・年齢関係ありませんね。
小物は面積が小さいので、大胆な柄の冒険も楽しむことができるんです。
私が目指しているのはお客様の期待以上の感動ですね。
自分でハードルを上げてしまっていると思うこともあります。
それでも、あの輝くお顔を見るためにならと頑張れてしまうんですよ。
mico*さんの作品はご高齢の方のニーズも高いとお聴きしました。
どんな点が選ばれているのでしょうか?
そうですね。
私は、使いやすさにもかなりこだわって制作しています。
例えばリバティプリントを使った、がま口ショルダーバッグがあります。
- 布である軽やかさ
- バッグだけで自立できる形
- 力を入れずに開け閉めできる留め金
- 使い易い内側ポケットの形状
- 取り外せる細身の皮ショルダー
全て、何回も試作して改良して完成した自信作です。
ご高齢の方は軽いのが何より大切です。
焦らずにお財布も取り出せると好評なんですよ。
細部の部品・裏地の糸の色までこだわり抜いて探しました。
私の作品に掛ける時間のほとんどは作り始める前の情報収集です。
使われる方の喜ぶお顔を想像しながら作っています。
それが私にとって何よりのご褒美なのです。
数え切れない作品の種類
作品の種類は全部でどのくらいあるのですか?
手提げカバン、ポーチやピルケースなど布小物全般・・・。
数えたことはありませんね~(笑)
時々、こんなものを作ってとリクエストされることはあります。
私の中でプリントと完成品のイメージがしっくりこないと、前に進めないんです。
お客様には気長に待っていただいているので、助かっています。(笑)
今回の百貨店出店では、そんなリクエスト品も数点出す予定なんですよ。
mico*さんの作品はWeb上で一覧公開されていません。
作ったそばからリピーターさんが手に入れられるからなんですよ。
どんな新作かは足を運んだ方のお楽しみですね。
取材を終えて
実際に、端切れを見た後にその布地を使った作品の完成品をいくつか拝見しました。
元々の布地の魅力に新たな命が吹き込まれた強さを感じます。
使いやすさをとことん追究した職人技と、素材・配色・柄合わせにも妥協のない芸術家気質。
どちらも兼ね備えられた方であると感服したインタビューとなりました。
(2016年12月)
*記事内容はインタビュー時のものです。
関連リンク
*布小物作家のmico*さん
その後のmico*さん。
長年の作家活動の集大成、登録商標「みえルンポーチ®︎」を取得。
吹田市80周年記念企画事業参加。
リバティプリント愛が伝わるmico*さんとその作品たち。
百貨店出店などの最新情報はこちらでご確認くださいね。
Blog:mico*のブログ
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