”初心忘るべからず”~世阿弥の言葉より~

   

”明けましておめでとうございます。”

ここ数年、ブログ上で書くのを避けてきた言葉でした。

おめでたい気持ちの方もいれば、とてもそんな気持ちになれない方も。
また、お仕事が忙しいだけの方もいらっしゃいますよね。

画面の向こうの訪問者の状況を勝手に想像しては、直接的なお祝いの言葉を書くのを控えるようになりました。

それでもやはり新年が明けるのはありがたいことです。

1周回って素直にそう思えるようになりあました。

ここから白紙の未来が待っているのですから。
どう歩くかは自分次第なのです。

ここにお立ち寄りくださった皆さまにとって、素晴らしい1年となりますように。

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初心に戻って

さて、新年最初にご紹介する言葉です。

初心忘るべからず

 世阿弥「花鏡(かきょう)」より

世阿弥の有名な言葉ですね。

この言葉を知ったのは小学校の校長先生から。
特に説明はなかったのですが、直感的にいい言葉だなぁと思いました。

人生を歩む上でかなり影響を与えた言葉です。

  • 趣味の道で自信が芽生え始めた頃。
  • 新入社員からベテラン社員になった頃。
  • 全く新しい分野の仕事を始める時。

この言葉が支えになっていました。

初心(習い始めの未熟な心)を忘れないこと。

慣れてくると陥りやすいマンネリズムにならないようにと、自分を励ます言葉でした。

初心者時代だけではない

この文字通りの意味が一番浸透していますね。

世阿弥による「花鏡」(かきょう)という書物の言葉です。

初心者の頃、時分の花の頃、老後の初心の頃。
全てに初心忘るべからずと書かれているのです。

これは芸事だけではなく、人生全般にも言えると思います。

たとえば、老いに向かうのも誰もが1年生。
今まで人に聞くだけだったお話が、自分の体験として身につまされたりする。

老後には老後の初心があるのです。
そして、人は優しくなっていくものだとも感じるこの頃です。

今年も当サイトでは、心と身体にいいと思う言葉や本、ボディワークや健康法などをお伝えしていきますね。

どうぞよろしくお願い致します。

関連リンク

★ 表記に関する参考記事

迷った時にはコチラの記事もあわせてどうぞ。

「初心忘るべからず」と「初心忘るるべからず」どっちも使える?|格言の周辺

★ あわせて読みたい

「初心忘るべからず」の原典です。

風姿花伝・花鏡 (タチバナ教養文庫) 出典:Amazon

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