過程を魅せるメリットとデメリット「プロセスエコノミー」を読む
マーケティングの王道本から時代を先取りする本まで。
このサイトでは古い本であっても、今出会った人に新鮮な驚きをもたらすであろう本をご紹介しています。
本日ご紹介する本は、時代の空気を言語化したような本です。
この感覚はしばらく続いていくのでしょうか?
それでは早速、中身を見ていきましょう。
「プロセスエコノミー」 尾原和啓 著
副題:あなたの物語が価値になる
著者:尾原和啓
出版社:幻冬舎
出版年:2021年
分類:経営管理
個人的エッセンス 10
- 「役に立つ」より「意味がある」の方が価値がある時代
コミュニティとセットになると価値が上がる(「GQJAPAN」2014年7月号 チームラボ猪子寿之氏)
クオリティとは別問題 - 商品の質だけではなく、思想やメッセージに共鳴し商品を買ったり応援する時代
- Self Us Noe理論(by オバナ元アメリカ大統領)
生きざまを開示し共有することで、他人の物語を自分の物語として変換させる - 先にプロセスを共有すると違うポリシーや思想を持つ他社に寛容になれる
(by ハイネケンのCM) - アウトサイドイン型からインサイドアウト型への変化
売上目標から逆算を考えるのではなく、内面から湧き起こる衝動を起点とする - プロセスエコノミー実践で大切なのは「Why」
なぜやるか・哲学・こだわりをさらけ出す - Appleの存在理由は「情熱を燃やす人は世界をより良い方向に導く」というコアバリュー
(1997年 倒産寸前のAppleに戻ったジョブスの言) - 共感には一時的な「sympathy」と伴走する「compassion」
- 本来の「Why」を失う時
開示上手で実力以上に資金やファンを集めると、プロセスが過激化していくことも - 夢中の3条件:得意・やっているだけで楽しい・誰かの役に立つ
読み終えて
人知れず努力をして納得のいくものを出す、という価値観は私の中にもあります。
プロは裏側を見せないというポリシーも持っていました。
それは学校教育によって学んだ価値観だったのかもしれませんね。
プロセス自体が商品になるという考えが主流になってきています。
この本の成り立ちも「プロセスエコノミー」の実践で作られたそう。
「プロセスエコノミー」の成功例がたくさん紹介されています。
元動画などを確認するとより理解が深まることでしょう。
特に、作家のサイモン・シネックのTEDスピーチと
ハイネケンのCMはオススメです。
また、成功例ばかりではなく最後にデメリットにも言及されています。
今後「プロセスエコノミー」がどう成熟していくのか注目していきたいと思います。
関連データ
★本日ご紹介した本
★あわせて読みたいビジネス本
マーケティングの王道本です。
まだ読んでいないフリーランスの方へ
私の感想はコチラです。
(参考記事:”マーケティングの王道本を読む”)
★関連スモールビジネス本のまとめ
(参考記事:”ビジネス苦手なフリーランスの頼りになる本まとめ”)
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