今の温度感がわかる日本語表現の本
言葉と漢字の使い方に迷ったら新聞社の校正を基準にしています。
この本は校正関連本の中でも一味違ってユニークな形を取っています。
実際のアンケート結果からことば解説しているのです。
それでは早速、中身を見ていきましょう。
「校閲記者も迷う日本語表現」 毎日新聞校閲センター
「校閲記者も迷う日本語表現」
出典:Amazon
出典:Amazon
著者:毎日新聞校閲センター
出版社:毎日新聞出版
出版年:2023年
分類:日本語
個人的エッセンス5
- 「固定概念」に違和感は半数
正しいと思い込んで他の選択を認めようとしない考えで辞書にあるのは「固定観念」 - 「こだわり」肯定的にとらえている日人が7割
もとは否定的な意味 - 「ほぼほぼ」は主観的
ケースバイケースで解釈が分かれる口語表現 - ビジネス書ではよく表現されているある「自分ごと」
実際は違和感を覚える人が7割で一般的には使われない - 「オンライン」と対義語としての「リアル」
話し言葉では8割浸透
読み終えて
2021年流行語大賞の「チルい」をご存知ですか?
音として聞いたことはあっても、意味するところを知りませんでした。
「chill out(落ちつく)」のチルを形容詞化したもの。
のんびりくつろげる様を意味しています。
外来語由来の形容詞は少ない中で定着したものだそうです。
著者は最近の「ことば咎め」の風潮にも言及しています。
言葉は世につ意味も変わるもの。
優しさを持って見守る視点も必要ですよね。
言葉のプロである校閲記者でも、知識、感性において特別な人ではなく迷うそうです。
親近感が湧きました。
現在進行形の日本語表現の本として楽しみながら読める本です。
関連データ
★本日ご紹介した本
「校閲記者も迷う日本語表現」
出典:Amazon
出典:Amazon
著者:毎日新聞校閲センター
出版社:毎日新聞出版
出版年:2023年
分類:日本語
★あわせて読みたい本
同じ毎日新聞社の校閲関連本です。
タイトルが秀逸ですね。
楽しく読みやすい本でこちらもオススメ!
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「校閲至極」
出典:Amazon
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著者:毎日新聞校閲センター
出版社:毎日新聞出版
出版年:2023年
分類:日本語
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