最期まで元氣に生き、ひらりと仕舞う本を読む
最期まで元氣でいたい、苦しまずにこの世とお別れしたい。
人類に共通する切実な願いですよね。
健康寿命を全うしてあの世に行く「ピンピンコロリ」という言葉がありますね。
しかし周りの人々にとっては、元氣だった人の突然死を目の当たりにすることになります。
実際には心の準備もなく受け容れるにも時間がかかるのです。
今日ご紹介の本は「ピンピン、ひらり。」への提案本です。
軽やかな語感ですね。
それでは早速、中身を見ていきましょう。
「ピンピン、ひらり。」鎌田實 著
「ピンピン、ひらり。」
副題:鎌田式しなやか老活術
著者:鎌田實
出版社:小学館新書
出版年:2022年
分類:人生論
個人的エッセンス 10
- 老いは長生きの残念なオマケではなく最も自由に生きられる最後のチャンス
- 素直に感動せずにどこか自分の心に疑いをもっている
役者は役に陶酔してはだめ。俯瞰していることが大事(by樹木希林氏) - 親から言われたこと3つ。本を読む、英語を話せる、友だちをつくる
自分が信じている価値観が絶対ではないことを知るために(by鈴木涼美氏) - 見た目の若さの「客観的年齢」、自分で何歳だと思う「主観的年齢」
どちらも実年齢より身体機能的にも若い - 老いて大事なものは「キョウヨウ(今日用事)」と「キョウイク(今日行く)」
- 筋力5チェック 歩く速さ・歩幅・立ち上がり・握力・活舌
- 人間の幸福(経済産業研究所の調査)
1.健康 2.人間関係 3.自己決定 - たいていのニュースは人生と関係しない(by辛坊治郎氏 太平洋ヨット単独無寄港冒険後の談 )
- 使命とは人生をかけてやりたいこと
- 積み上げてきた人生もゼロに戻る
老いは人生清算の時期
読み終えて
「がんばらないで」や「かかと落とし」で有名な鎌田医師の本です。
著者自身も70を過ぎて初めて「老いるショック」を体験したとか。
医学的見地からの内臓脂肪や生活習慣病についてのお話もありましたが、副題にある「老活術」がしっくりきますね。
自身の入院体験談はもとより、対談や他者との会話、本からの学びなども惜しみなく紹介されていました。
情報量がぎっしりつまった新書本です。
次に読みたい本もたくさん見つかりましたよ。
(ご参考までに2冊、下にご紹介しておきますね。)
ピンピン生きて、ひらりと仕舞う。
人生を密度濃く生きる覚悟を持つための良書です。
関連データ
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著書内で紹介されていた本
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