題名と装丁にときめき~すぐ読むエッセイ集

   

久しぶりに新刊の目立つ平台で見つけた本でした。

装丁と題名と、そして著者名にワクワクしましたね。

過去に著者の講演会に参加した時に、大変充実した時間だったという記憶があるからです。

 

今日ご紹介の本は、「ゆく川の流れは・・・」というフレーズが好きな人と「動的平衡」という言葉にピンとくる人は、思わず手に取ってしまう本でしょう。

珍しく中身をパラパラと確認することもなく読むのを決定した本でした。

それでは早速、中身を見ていきましょう。

 

「ゆく川の流れは動的平衡」福岡伸一 著

ゆく川の流れは動的平衡

著者:福岡伸一
出版社:朝日新聞出版
出版年:2022年
分類:エッセイ

個人的エッセンス 5

  1. 生物が食べ物を摂取するのは燃料補給だけでなく、身体を日々作り直すため
    (by シェーン・ハイマー)
    生命は絶え間のない分子と原子の流れの中に危ういバランスとしてある(動的平衡)
  2. 弱肉強食ではなく、個々の生命の尊厳と平等に価値を付与したのがヒトの文化
  3. 記憶は脳細胞と脳細胞の間にあり、回路に電気が通る度に生成される
    「記憶にない」のは前後の記憶があるから認識できること
  4. 生物は動くものに緊張する特性がある
    スマフォの文字は動いているので脳に不要な緊張を与える
    こみいった本は活字の方が安心して読める
  5. 発見の障害になるのは無知ではなく既知である
    (by 米ロックフェラー大学 著者の師の扉の標語より)
    知っているつもりのこと(偏見)が真実を見る目を覆い隠してしまうことはよくある

読み終えて

この本はもともと、朝日新聞のコラム連載をまとめたエッセイ集です。

著者自身のどこからで読んでもいいという言葉があるので、気になったタイトルから読めますね。

 

個人的な思い出にも繋がるエピソードをひとつご紹介。

以前ダシの勉強をした時に、昆布ダシ(グルタミン酸)+鰹ダシ(イノシン酸)の組み合わせが最強と知りました。

舌にある「うまみレセプター」がグルタミンさんとイノシン酸を感知すると、シナジー効果で濃度が薄くてもうまみを強く感じるそうです。

こんな風に科学的豆知識も、さりげない枕詞のようにちりばめられているので読みやすいですよ。

 

筆者は文科系と理数系とを明確に分けなくてもいいという趣旨の提言もされています。

この本自体が、哲学的な思索と科学的なトリビアが融合する楽しいエッセイ集と感じました。

文系、理系問わず、オススメする人を選ばない本ですね。

 

また、本の中で紹介されていた絵本が気になってこの本続けて読みました。

村上春樹さんの訳が沁みる本でした。

最一緒にご紹介しておきますね。

関連データ

★本日ご紹介した本

 

★あわせて読みたい
著書内で紹介されていた本

絵本のベストセラーです。
「ビッグ・オーとの出会い」で出ていたもの。

2019年に村上春樹の新訳で出されていました。
個人的にはこの「はぐれくん」の訳語がしっくりきますね。

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