大人も子どもも|夏休みに読む無人島で生き抜いた本
読書会では参加者が相互に本を紹介するのが一般的ですよね。
先日のお話ランチ会で個別オススメ本と共通本と2種類ご紹介しました。
今回ご紹介するのは、この夏の共通本としてオススメした本です。
それでは早速、中身を見ていきましょう。
「無人島に生きる十六人」須川邦彦 著
「無人島に生きる十六人」
出典:Amazon
出典:Amazon
著者:須川邦彦
出版社:新潮社
出版年:2003年
分類:地理 地誌 紀行
個人的エッセンス
- 何年か無人島生活をして、ただぶじに帰っただけでは、日本国に対して、めんもくがあるまい(遭難時の船長の言)
- これから島へ行って、愉快にくらそう。できるだけ勉強しよう。きっとあとで、おもしろい思い出になるだろう
・・・中略・・・いつでも、先の希望を見つめているように(船から岩に移った時の船長の言) - 島で手にはいるものでくらしていく、できない相談はしない、規律正しい生活をする、愉快な生活を心がける(島の約束)
- 無人島に流れ着いた人たちの中で死んでいった人のたいがいは、帰れないと絶望して死んでいったもの
いつでも強い心でしかも愉快に毎日を恥ずかしくなくくらしていかなければならない - 夜の見張りは若者には身の毒、経験豊富な年よりが立つ。
読み終えて
明治時代の漂流譚です。
この本の特徴はなんといっても実話であること。
小説家が空想で書いたものではなく、ご本人が振り返ったもので朴訥な味わいがあります。
また、困難な中で全員生還という奇跡的な結果であるということ。
彼らはいかにして一致団結し、仲間を思いやり、生還できたのか?
それに至るまでの創意工夫と精神的なタフさには驚かされます。
明治時代の日本人は現代よりずっと一人前の大人な気がしますね。
読後感も爽やかで、勇気と希望が湧いてきます。
無人島もの、漂流ものの中でも個人的イチ押しの本ですね。
小中学生は夏休みの読書感想文に、大人のバカンスにも持って行きたい文庫本です。
そのほかにオーディオブックや電子書籍もありますよ。
再読して今もオススメしたい本と感じました。
あなたのこの夏の1冊に加えてくださいね。
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