”草の花” 白露(はくろ)の頃の季語
暦の上では立秋から秋が始まります。
どんなに暑い夏だったとしても、過ごしやすくなったと感じる頃。
気づけば夏至ははるか彼方へ、日が暮れる早さに驚いてしまう9月始め。
それが二十四節気(にじゅうしせっき)の白露の頃です。
白露(はくろ)|二十四節気(にじゅうしせっき)
9月7日~21日頃を、白露(はくろ)と呼びます。
二十四節気(にじゅうしせっき)の秋は、立秋⇒処暑⇒白露と深まっていきます。
そして季節は昼と夜の時間が同じ秋分へと移っていくのです。
白露(はくろ)は、日が短くなっていく実感が強くなっていく移行期ですね。
*二十四節気(にじゅうしせっき)とは、紀元前の中国の気候が元となった季節の暦です。
日本の気候とは微妙に季節のずれがありました。
それで生まれたのが、二十四節気を細分化した七十二候(しちじゅうにこう)です。
明治時代に改定されたものが今も使われています。
七十二候(しちじゅうにこう)に表れる季節の様子
動物や植物の動きなどを取り入れた言語感覚に和の心を感じます。
朝の気温が下がって見えた草の露、セキレイが鳴き始め、渡り鳥の燕は去ってゆき・・・。 情景が目に浮かぶようですね。
”草の花”白露(はくろ)の頃
春の花は桜を筆頭に樹木の花が中心。
秋は草花、と昔から言われていました。
秋は草花に関する季語が豊富なんです。
白露(はくろ)の頃の私の好きな季語をご紹介します。
- 草の花
- 秋草
- 野の花
- 千草
- 草の香
- 草花
千草とは名もない草花のこと。
生け花では、秋の千草を組み合わせて野趣あふれる生け方も素敵です。
「秋の七草」の元になった、万葉集の山上憶良の2首は有名ですね。
秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花
萩の花尾花葛花瞿麦の花女郎花また藤袴朝貌の花
(万葉集巻8 山上憶良)
名もなき千草を愛でる風習は日本人独特の感覚だとか。
季語を知ると、当たり前に感じていたことも日本人のDNAだっだと気づかされます。
これからも四季のある日本を五感で感じていきたいものです。
二十四節気と七十二候を楽しむおすすめ本
1.七十二候を知る定番本
2.手元に置いて楽しむ可愛い手帖本
3.あわせて季節の養生の考えるこの1冊
「二十四節気に合わせ心と体を美しく整える---医者にも薬にも頼らない和の暮らし」
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