イタリア人女子が見た平安女子の本「平安女子は、みんな必死で恋してた」
今回ご紹介の本は、読書案内シリーズでは珍しく今年の新刊本です。
題に惹かれて手に取ったら中身もたがわず面白かった、超オススメ本です。
さぁ、めくるめく平安絵巻にタイムスリップしましょう。
「平安女子は、みんな必死で恋してた」イザベラ・ディオニシオ 著
「平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典」
著者:イザベラ・ディオニシオ
出版社: 淡交社
出版年:2020年7月
分類:日本文学
超個人的な感想
日本最古のカナ物語である竹取物語~鎌倉時代のとはずがたりまで。
教科書にも出てきた有名固定作品を中心に、ワクワクするラインナップでした。
古典文学本に現代語訳はつきものです。
たとえば源氏物語も、名だたる作家たちが現代語訳にしています。
私もこれまでその恩恵を充分に受けてきました。
原典に寄り添う作家の息遣いのようなもの、コラボレーションの妙。
それが楽しいんですよね。
著者はイタリア人の翻訳者さんです。
このイザベラ流・超訳がイイ!
東洋経済オンラインの連載に書きおろしを加えた今回の本。
私はこの新刊本で知りましたが、人気連載になるのも納得の本でした。
個人的には、人気古典に比べると今までの類書ではあまり取り上げられていなかった
「竹取物語」の考察が面白かったです。
また、巻末に著者おすすめの古典入門ブックリストもありました。
こちらもすぐにも読みたくなるものばかりでした。
時を超えて国を越えて同じ物語にハマルとは、楽しい時間の共有です。
テレワーク中の息抜きにもピッタリ。
読み応えたっぷりのまさに令和版の古典文学案内です。
関連データ
★ 本日ご紹介した本
「平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典」
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