「ニッポンの個人情報 「個人を特定する情報が個人情報である」と信じているすべての方へ 」 鈴木 正朝・高木浩光・山本一郎 著

   

個人情報という言葉がよく使われていますが、明確に説明できるかはまた別の問題です。
また、社内で個人情報を扱う部署なので、知る必要が出てきた方もいらっしゃることでしょう。

本日ご紹介の本はプライバシーフリークの会によって行われた、
プライバシーフリークカフェでの対談を元にした本です。

本好きにとってショッキングな出来事。
図書館の利用者情報が、民間の業者に渡ってしまった事がありました。
誰がいつどんな本を借りたのかという情報はかなりプライベートな情報ですね。
本人に無断で誰かに予測されない権利を守るのが、
プライバシーフリークの活動だそうです。

「ニッポンの個人情報 「個人を特定する情報が個人情報である」と信じているすべての方へ 」 鈴木 正朝・高木浩光・山本一郎 著

タイトル:ニッポンの個人情報 「個人を特定する情報が個人情報である」と信じているすべての方へ
著者:鈴木 正朝・高木浩光・山本一郎
出版社: 翔泳社
出版年:2015年月
分類:国家と個人

個人的エッセンス

  1. 個人情報である・個人データであることを認めた上で適法に使う。
    同意を取る・オプトアウトがある。良いビジネスモデルを作る。
  2. 個人を特定・識別する情報以外の属性情報も個人情報の中に含まれる。
  3. 共通ポイントカードにより、履歴が横断的に繋がりライフスタイルがわかる。
  4. オプトアウト手続きを取らなければ、本人の同意なく第三者に情報がわたる
  5. グーグルなどのターゲティング広告はクリックすると設定画面にとぶ。
    自分がどう分析されるのか確認できる様になっている。
    日本では行われていない。
  6. マイナンバーなどの公開個人番号の漏洩には罰則があるが、
    共通ポイントカードなどの民間個人データが狙われている。
  7. お店で、これぐらいの年代のお客様という手入力データと
    将来的に顔認証から個人特定までできる可能性があるシステムには隔たりがある。
  8. 本人確認情報(メルアド・携帯IDなど)は個人情報でないという間違った認識。
  9. 名簿屋の現状。
  10. 取得の段階から本人関与を強化すべき。
    あずかり知らないところで防御できずに、いつのまにか個人情報を取られている

読み終えて

名前や住所などの識別できるものだけでなく、属性も個人情報そのもなのですね。
大手企業や経済記者であっても認識が甘いそうです。

個人の業者は大企業の手法にならいがちです。
鵜呑みにせず、細心の注意を払い、
今後の動向にもアンテナを立て続ける必要があると感じました。

また、自分に対しての情報がどう流通しているのか、確認できると安心します。
修正が自分でできるのも大切ですよね。

自分にピッタリの広告が気にならない、むしろ助かるという人もいるでしょう。
情報取得時からオープンにして、Win-Winの方向性を望みます。

本書は座談会形式なので、話し言葉故のくだけた感も多少あります。
そこが気になる方もいらっしゃると思いますが、
自分の個人情報がどう取得されているのか、お客様の情報をどう取り扱ったらいいのか、
考えを深めるために読んでいただきたい本です。

関連リンク

タイトル:ニッポンの個人情報 「個人を特定する情報が個人情報である」と信じているすべての方へ
著者:鈴木 正朝・高木浩光・山本一郎
出版社: 翔泳社
出版年:2015年月
分類:国家と個人

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