「おさがしの本は」ー読書案内
始まりの春のお薦めに背中を押す本を、
愛・LOVE・ブログ会の季節のお薦めにて紹介させていただいています。
文章サポートライター梨理です。
今日ご紹介する本はレファレンスに題材を取った小説です。
「おさがしの本は」 門井 慶喜 著
作者:門井 慶喜
出版社:光文社
出版年:2009年7月
分類:日本の小説
こんな本です
2018年1月に第158回直木賞を受賞した門井慶喜氏の2009年の本になります。
主人公はある地方都市の図書館で、レファレンスの担当。
レファレンスとうい言葉に馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。
利用者が必要としている資料や情報を手助けする(調査担当)のサービスです。
著者は推理小説作家なので、道理で本探しの過程が謎解きの様に感じた訳ですね。
主人公が、廃館になりそうな図書館の意義を見つめ直していくうちに・・・というストーリーです。
ストーリーとしては波瀾万丈なほどでもなく、恋愛部分もさらっとしていますが、
地方公務員としての図書館員の位置付けなど、無力感に陥りがちな場面を興味深く読みました。
読み終えて
純粋に本の探し方(レフアレンス)の部分は少々マニアックかも。
地方自治体における図書館の実態や、議会独特の風習?の描写は面白かったですね。
作中に出てくるレファレンスのお題は、一筋縄ではいかない捻ったものでしたので、
著者は相当取材されたのではないかと感じました。
書誌データ
作者:門井 慶喜
出版社:光文社
出版年:2009年7月
分類:日本の小説
参考までに、158回直木賞の本はこちらです。
作者:門井 慶喜
出版社:講談社
出版年:2017年9月
分類:日本の小説
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