「おいしく世界史」ー読書案内
今回はぐっと趣味側に寄った本をご紹介致しますね。
文章サポートライター梨理です。
美味しいもの、世界史(主にヨーロッパ)、文化史がお好きな方には、
1冊で何倍も楽しめる本ですよ。
「おいしく世界史」 庭乃 桃 著
出版社:柏書房
出版年:2017年9月
分類:衣食住の習俗
個人的エッセンス
- ハーブとスパイスの違いについて、ヨーロッパでは共通の感覚がある。
ハーブは庭などに当たり前に生えていて、馴染み深いもの。
スパイスは、エキゾチックの異国のもので高価。料理を美味しくしてくれるもの。 - ハロウィーンのオレンジ色のかぼちゃの発祥はアメリカ。
季節的に商業的な端境期だったので、広告を通じて広まった。
ヨーロッパでは、アイルランドやスコットランドに残るハロウィーン文化がある。
国・地域・人により温度差のあるイベントである。
コンセプトエッセンス
- 食文化には、何を大切に想ってきたのかということが含まれている。
- 人が大切に想い、おいしいと想っているものを知ることは重要である。
それは相手に敬意を払うということ。
読み終えて
著者は料理・食文化研究家です。
コンパクトなサイズの本ですが、食の文化的・歴史的背景はぎっしり詰まっています。
ヨーロッパの四季の移り変わりの話題は、文学作品を読んだ時を思い出しますね。
引用史料も豊富で、巻末には読書案内もあり、
知的好奇心が充分に満たされる親切な作りになっています。
また、使われている写真のほとんどは、著者自ら撮影したものだそうです。
レシピも一目で見てわかりやすかったですよ。
(お料理好きな方には嬉しいですね。)
食と歴史と料理レシピを組み合わせたコンセプトは、
第2弾・第3弾も待ち遠しくなる本でした。
余談ですが、本を読んだ後に著者のブログを訪れました。
レシピ充実のサイトで、ブログタイトルも個人的好みなんです。
愛・LOVE・ブロガーとしても、またひとつ、
読む楽しみのあるブログを見つけるのは嬉しいものなんです。
書誌データ
出版社:柏書房
出版年:2017年9月
分類:衣食住の習俗
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