日本人のメンタリティを自覚した「日本史で読み解く日本人」
ひとつの事象があって、それへの対処方法にはお国柄が出ます。
初めての経験に正解も不正解もありません。
現状一番いいだろうと思う事を各国実施していることでしょう。
文章サポートライター梨理です。
今日ご紹介の本は、このタイミングで手に来たのが今にピッタリと感じました。
日本人の思考・感情の根底にあるものとその行動。
たくさんの方のご感想をお聴きしたくなる本です。
「日本史で読み解く日本人」井沢 元彦 著
著者:井沢 元彦
出版社:PHP研究所
出版年:2019年12月
分類:日本史
著者は「逆説の日本史」のシリーズでも有名な方ですね。
歴史の教科書とは異なる歴史観を提起するシリーズ。
私も何冊か読んでいます。
別の方向から歴史に光を当てる大切さを感じたものです。
個人的エッセンス 10
- 日本人は善意でやったことは良しとする考えがある。
対して外国には「地獄への道は善意の石で敷き詰められている」ということわざがある。 - 聖徳太子の和の精神「和を以て尊しとなす」
話し合いで決めれば正しく、うまくいくということ。
現代の日本人の中にも話し合い絶対主義は残っている。 - 話し合いで決めるのは、怨念が生まれないためという古代からの思想。
- 乱世には日本人の好む調整型リーダーではなく、独断専行型のリーダーシップが必要となる。
こうしたリーダーを日本人は感覚的に好まない。
「国譲り神話」に見る、双方の合意による平和的な吸収合併。 - 外国の差別は違いを認めないところから。
日本の差別は政治制度から作られた。 - 汚れと穢れの感覚の違い。
死と血を忌み嫌うことから、それを扱う仕事させる人が必要となった。 - 飲み水と温泉に恵まれた日本。
水に流すのは素晴らしいという禊の意識。 - 昔ひどいことをされても、水に流すことが立派な人格者と思う日本人。
人類は皆兄弟と思いがちな日本人。
相手には相手の考え方があることを知らなければならない。 - 全てを水に流す日本人。
過去にこだわらない前向きさと、過去から学ばない両面がある。 - 言霊を慈しむ日本の思想。
あまりに高じてしまうと事実を事実として言えなくなる。
読み終えて
古代から受け継がれてきた日本人独自の感覚。
・争いが嫌いな話し合い主義
・水に流すことは素晴らしい
・言霊を大切にしたい
あまりにも当てはまることが多かったですね。
日本人共通のアイデンティだったのかと思いました。
世界の常識と日本の常識が違うのは当たり前です。
知ること、自覚すること。
異なる価値観の人とどう折り合いをつけていくのか。
読書後の行動がこの本を読んだ意義となるのではないかと感じました。
関連データ
1.本日ご紹介した本
2.同じ著者の本でこちらが有名なシリーズ。
シリーズ最新刊。
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