実際に知ることの大切さ「髪がつなぐ物語」の児童書
大切に育てられてこの身を彩り、ひとたび身体から離れればゴミのように扱われる。
ずいぶんな扱われ方だと思っていました。
そう、髪の毛のこと。
先日、3年間の髪育てが終わり、ヘアドネーション(髪の毛の寄付)をした後に読みました。
今ロングヘアの方、髪の毛が豊かな方、髪の毛自慢の方はもとより、そうでない方でもできる貢献。
ヘアドネーションのことをもっと知ってほしいと願いました。
知った後に選ぶのはあなたですが、知らないことには始まりませんから。
3年間の軌跡を参考にされたい方は、先にこちらをお読みくださいね。
迷い・決意・葛藤・爽快感など、率直に書きました。
「髪がつなぐ物語」著
今日ご紹介する本は児童書です。
著者:別所芳子
出版社:文研出版
出版年:2017年11月
分類:社会福祉
個人的エッセンス5
- 切った瞬間にゴミになってしまう髪の毛を、もったいないと思った美容師。
それが無毛症や病気で髪の毛が抜けたこどもたちへ、医療用ヘアウィッグを贈る活動の始まりだった。 - ひとつのウイッグを作るのには20~30人のヘアドネーション(髪の毛の寄付)が必要。
- 31センチ以上ないとフルウィッグはできない。
ロングヘアのウィッグを希望しているこどもためには51センチの寄付が必要。 - 集まった髪の毛を洗浄し、均一にし、ひとつひとつ手作業で植え付けていく。
ひとつの医療用ウィッグができるまでに多大な作業とお金がかかる。
人手や寄付という方法でも貢献する方法もある。 - こどもたちへ医療用ウィッグを贈る団体はいくつかある。
それぞれの形で、医療用ウイッグを待っているこどもたちに届けられたらいい。
読み終えて
髪の毛がないこども、ヘアドネーションをするために髪の毛の伸ばしている男の子。
どちらも世間の偏見という点では、同じ事だと感じさせられました。
最終的には、髪の毛の有無により、色眼鏡で人を見ない世界に繋がっていくのです。
ヘアドネーションを調べ、自由研究として発表するこどもたちには頼もしさも感じました。
新しい価値観はこどもが創っていく、という未来を感じる本でした。
小学生低学年からから大人の方までおすすめしたい本です。
関連データ
1.本日ご紹介した本
著者:別所芳子
出版社:文研出版
出版年:2017年11月
分類:社会福祉
2.この本の取材先の団体です
HPにヘアドネーションカット協力店一覧もあります。
あなたのお近くのサロンを探してみてね♪
JHD&C(Japan Hair Donation &Charity)HP
3.個人的3年間の実体験です。
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