「その損の9割は避けられる」ー読書案内
人間誰しも、得はしなくてもいいけど損だけはしたくないと思っている様に思います。
文章サポートライター梨理です。
お買い得のお店を探して歩き回る時間的ロス。
時間を買う為にタクシーに乗る。
人生経験が増えると色々な選択肢に気づく様になりますよね。
習慣となっている行動を点検する意味で読んでみました。
「その損の9割は避けられる」 大江 英樹 著
副題:”後悔しない選択”ができる行動経済学
出版社:三笠書房
出版年:2014年11月
分類:経済学
著者については、先にご紹介済みの 「定年男子 定年女子」 の本で知りました。
現在、定年後の起業をサポートする仕事をされています。
元々は資産管理運用のプロフェッショナルです。
知らないうちに不合理な選択をしてしまう人間の、心理を解き明かすのが行動経済学なのですね。
興味深く読みました。
個人的エッセンス10
- 支払い済みで戻ってこない費用をサンコスト(埋没費用)と呼ぶ。
人はサンコストにこだわりを持ち、つまらなくても途中でなかなか止められない。 - プロスペクト理論 人は損失を異常に嫌う。
- 心の中の別会計システム(別財布感覚)でトータルで損をしていないか?
- 選択することは心理的負担である。
- 買い物のついでの商品。ゼロクリアで考える。
- 広告は買った人の為の確証バイアスでもある。
- 感動ストーリーと商品価値は無関係。
- 金融商品はシンプルイズベスト。理解できるものに投資する。
- 現状維持バイアスは、変化への抵抗感。
- 思い出は一生値打ちが下がらない。
読み終えて
人生経験もそれなりに積んでいきますと、値札に惑わされずにモノの価値を見極められる様になります。
自分なりの物差しで選べばいいことですから。
しかし、本来比べるものではないものが選択肢にある囮テクニックなどは、巧妙にできていますね。
消費者側も、常に本質から目をそらなさい意識が必要と感じました。
さらっと読めてくすっと笑い、日常の振り返りができる楽しい本です。
書誌データ
* その損の9割は避けられる: “後悔しない選択”ができる行動経済学 (単行本)
出版社:三笠書房
出版年:2014年11月
分類:経済学
こちらは40代以上のサラリーマンの方へお薦め。
リタイア前の漠然とした不安がスッキリ整理できる本です。
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