フリーランスの基礎知識(5)所得税の仕組み
この連載は、フリーランスに興味がある方、
また、成りたてで必要な情報がわからない方を、対象にしています。
超文系ライター梨理による、専門家に学ぶ基礎知識シリーズです。
フリーランスの所得って何?
お客様からいただいたお金、全てが所得になる訳ではありません。
ここで、文系的に整理をしておきましょうか。
用語 | 計算式 |
所得:利益のこと | 売上-経費=所得 |
課税所得:税金対象となる所得 | 所得ー控除=課税所得 |
税額:最終的に納める税金の額 | 課税所得×税率=税額 |
控除については、基礎控除、扶養控除は、聞いたことはあると思います。
国の方でも、最低限かかるもの、として考えられているということですね。
課税率は一定ではない
累進課税、という言葉を聞いたことはありませんか?
所得に応じて、税額が上がっていくというものですね。
そこで、税金の安い海外に拠点を移す、
という選択をする会社も、ある訳なんです。
課税所得(税金の対象となるもの)が、195万円以下の場合、
所得税率は5%です。(2016年現在)
この場合、課税所得金額×5%×102.1%=所得税 になります。
所得税率は、課税所得によって変わってきますが、
境目になると、大きな違いになるのでしょうか?
例えば、
所得が195万超~330万以下なら、税率は10%
330万超~695万以下なら、税率は20%です。
これには控除額があって、
330万を超えた分にだけ20%の税率がかかってくるので、
それほど、心配しなくでも良さそうですね。
記帳と帳簿保管は必須である
経費に使った領収書やレシートは、10年間の保存が必要です。
平成26年~白色申告にも、記帳と帳簿保管が必須になりました。
白色申告のメリットは、ほぼなくなりましたので、
青色申告が、一般的になってくるでしょう。
青色申告の利点は、白色申告より控除額が大きいことなんです。
記帳については、また改めてお話ししますね。
フリーランス初期では、過度に税金におびえることもない、
とご理解いただけましたでしょうか。
今週はここまで、に致しましょう。
*フリーランスの基礎知識は、毎週月曜日に連載致します。
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