「好日日記 季節のように生きる」森下 典子 著
ロングセラーで映画化もされた本、「日日是好日』。
私の愛読者なのですが、続編が出ていたのは知らなくて、
ある日本棚で見つけたんです。
あの世界が蘇る~早速手に取りました。
文章サポートライター梨理です。
「好日日記 季節のように生きる」森下 典子 著
タイトル:好日日記―季節のように生きる
著者:森下 典子
出版社: PARCO出版
出版年:2018年10月
分類:茶道
個人的エッセンス7
- 冬に「元旦」・「七草」・「成人式」・「豆まき」と小刻みに行事があるのは、寒さを乗り越えるためだったのかもしれない。
- 生まれ持った自分自身と闘っている。その悩みの前では、二十も八十も同じなのかもしれない。
- 実際に交わした言葉よりも、その後に続いた沈黙の方が、本心を伝えていることがある。
- 日本庭園の「飛び石」は、草木の領域に分け入るための平和的な中立地帯なのだと思うようになった。
- 季節を追い抜いて先へ進むことも、逆らって同じ季節にとどまることもできない。
- 日本の季節は「今しかない」ことに満ちていて、あっという間に過ぎ去ってゆく。
だから、私たちは、季節の中で、一瞬の「今」を生きる。 - 何も進んでいないように見える時でも、時間をかけて身に着けたものだけは常に持っている。
読み終えて
著者が写真展で見つけた文章。
他にも響く言葉があったけれど、ひとつだけをメモして帰ったお話に、
文筆業である著者の、たったひとつの出会いを大切にする潔さを感じます。
圧巻は、体調を崩している時のお稽古の時に、茶室のシンクロを体験したお話。
消して声高ではない静かな筆致が、その場に居るかの様な気持ちを呼び起こしてくれました。
関連本も併せて
元々、「日々是好日ー『お茶が教えてくれた15の幸せ」は、
2004年の単行本発売直後に読んだ本で、心の中に大切にしまっていた愛読書でした。
今回の映画化に際し、ロングセラーと知った次第です。
日本人の中に流れるDNAがこの本の中の何かと響きあうのでしょうか。
未読の方はこちらから読んでいただきたいです。
こちらは手に取りやすい2008年の文庫版になります。
タイトル:日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)
出版社: 新潮社
出版年:2008年10月
分類:茶道
2.映画版は樹木希林さんが先生役で出演されています。
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