フィギュアスケート界の未来を感じる本

   

オリンピックの種目の中には芸術性の高いスポーツも含まれています。
タイムで測るような種目と違い、単純に順位をつけるのは難しいですよね。
そんな種目の代表がフィギュアスケートです。

今日ご紹介の本は、元オリンピアンの小塚崇彦さんの著書。

当方、スケオタとは言えないゆるいフィギュアスケートファン。
これまでフィギュアスケート関連書籍は、ほぼ読んできました。
(MOOK・写真集などはのぞく)

この本は、多方面に目配りのきいたフィギュアスケート界の全貌がわかりやすい本でした。
早速、中身を見ていきますね。

読書

「フィギュアスケート氷の上で感じた世界」小塚 崇彦 著

「フィギュアスケート 氷の上で感じた世界」
著者:小塚崇彦
出版社:扶桑社 
出版年:2019年12月
分類:冬季競技 

個人的エッセンス 10

  1. 4回転は足への負担が大きい。
    スケート人生を競技期間だけで見ていなかった佐藤信夫先生。
  2. 跳べるジャンプの種類は、意識があるかないか(時代)で変わる。
  3. 大学院で自分にとってもスケート界にとっても必要と思った、バイオメカニクス(生体力学)を学ぶ。
  4. ルッツとフリップの習得には、他のジャンプをはさんだ方が正確に跳び分けられやすい。
    フリップ:前傾姿勢⇒身体全体を上げてトウを突く。
    アウトサイド⇒インサイドで踏み切る。
    ルッツ:足を高く⇒足を強く叩きづける。
    インサイド⇒アウトサイドで踏み切る。
  5. スピンは才能ではなく練習した人が上手くなる。
  6. コンパルソリーは自転車にゆっくりと乗るようなもの。
    自分の身体の中にリズムの再現性を持っていないと上手くできない。
  7. スケーティングの上手さには2種類ある。伸びとキレ。
    スローパートで片足になっているかが見分けるコツ。
  8. ポジションを保ったまま動く技術は、フィギュアスケートの魅力のひとつ。
  9. ルールはスケーターの演技を規制するものではない。
    こんなスケーターになってほしいという思いをハンドブックから感じる。
  10. レジェンドたちが残してくれたレガシーを下の世代につないていくことが使命。

読み終えて

スケート一家に生まれた著者は、”フィギュアスケート界のサラブレット”と呼ばれてきました。
現役生活の後、彼は一旦スケート界から離れます。
フィギュアスケート界にとっては大きな損失だろうと思っていました。

全日本選手権に空席が目立っていた頃を知り、フィギュアスケートブームを牽引したひとりである著者。
スケートを通じて、スポーツの普及に取り組まれる様になったのは喜ばしいですね。

テクニカルハンドブックの変遷、試合時の選手の過ごし方。
類書にはあまり書かれていないトピックスも大変興味深かったです。

著者は、スケート靴やブレード開発などにも取り組んでいます。
フィギュアスケートの魅力が伝わる、スケート界全体への愛にあふれた本です。

関連データ

1.本日ご紹介した本

「フィギュアスケート 氷の上で感じた世界」
著者:小塚崇彦
出版社:扶桑社 
出版年:2019年12月
分類:冬季競技 

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