「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術」を読む
同音異義語、同訓の使い分けで迷うことは日常茶飯事です。
その度に辞書あたったり検索したりは、発信する者にとって必須事項ですね。
文章サポートライター梨理です。
本日はブロガーさんにお役立ちの本をご紹介致しましょう。
「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術」毎日新聞校閲グループ 著
著者:毎日新聞校閲グループ
出版社:毎日新聞出版
出版年:2017年9月
分類:言語学
個人的エッセンス10
- ハッシュタグはシャープではない。
(水平な井桁。日常会話で井桁をシャープと呼ぶことからの間違い) - 校閲者は言葉の知識だけではなく、普段の経験からも間違いに気づく。
(記事に添えられたイラストにも目配り。) - 三十路(みそじ)元は二十歳(はたち)と同じで30歳のこと。
(路の字から30代という意味に代わってきている。) - 二重の意味に気を付けよう。
(例:満面の笑顔ー面と顔・過半数を超えるー過と超) - 人名の読み方には制限がない。
(例:騎士でナイトと読ませる。) - 旧字体と異体字
(例:斉セイと斎サイは別漢字。) - さ入れ言葉の誤用
(例:やすまさせていただきます。改まった場面で誤用しやすい。) - 現代仮名遣いは発音のまま。
(歴史的仮名遣いは”てにおは”のみ。) - おもうは大和言葉
(平易であるが想うは常用漢字ではない。) - 人の目は知っている言葉に近づけて読んでしまう。
読み終えて
個人的に大切にしている言葉に「聴く」という言葉があります。
例に上がっていました。
「きく」
利くー約に立つ。
効くー効き目がある。
聞くー耳で音を感じる。
聴くー耳を傾ける
日本語の豊かさを感じますね。
意味は移り変わって、誤用が新しい使い方になることもあります。
言葉・漢字・日本語・文章が好きな方にお読みいただきたい1冊です。
関連リンク
著者:毎日新聞校閲グループ
出版社:毎日新聞出版
出版年:2017年9月
分類:言語学
現在の人気記事
- 1
-
「喜び」「歓び」「慶び」「悦び」どれを選ぶ?|言葉と漢字の選択
私たちは普段モノを書く時、無意識に言葉や漢字を選んでいます。 その選択理由は、常 ...
- 2
-
アクセスバーズ(Access Bars®)は語らない
アクセスバーズ(Access Bars®)を知ったのは2015年3月。 キャッチ ...
- 3
-
フリーランスの開業届|副業の場合はいつ?
副業フリーランスの方、開業届を出す時期について迷ってはいませんか? 副業で利益が ...
- 4
-
ビジネス苦手なフリーランスの頼りになる実用本まとめ
ひとりで仕事をしていくメリットは全部自分でできること。 逆にデメリットは、苦手な ...
- 5
-
CHAKRA白川千穂さん|人見知りでも人が大好きインタビュー(12)
文章サポートライター梨理による、魅力ある方々勝手にインタビューシリーズ。 第12 ...
コメントを投稿するにはログインしてください。