「『言葉にできる』は武器になる。」を読む
タイトルからは文章作法の本かと思いますよね。
それ以前の思考法の本でした。
文章サポートライター梨理です。
「『言葉にできる』は武器になる。」 梅田 悟司 著
著者:梅田 悟司
出版社:日本経済新聞出版社分類
出版年:2016年8月
分類:広告・宣伝
はじめに
職業、電通のコピーライターという著者です。
通常予想される様なコピーの書き方の本ではありません。
はじめに、の部分で、
言葉をコミュニケーションの道具としてしか、
考えていないのではないですか?
という問いかけがありました。
私自身も、文章読本・文章作法の本は、数限りなく読んできました。
しかしそれは文芸畑に偏った読み方でした。
文章は普遍的なコミュケーションのツール。
使い方を意識し始めた、ここ数年だったのです。
そんな考え方に慣れてきたところに、
言葉が意見を伝える道具ならば、
まず、意見を育てる必要があるのではないか?
という文章を読み、回り回って原点に戻ってきた様な気がします。
10代・20代の頃に読んだ、知識人の思考法の本に通じるものを感じました。
思考サイクル 個人的エッセンス
T字型思考法。
- 出てきた内なる言葉を、なぜと掘り下げる。
- それでと前に推し進める。
- 本当に?と考えを戻す。
言葉へのプロセス 個人的エッセンス
1.言葉は誰にとっても平等である。
だからこそ「一歩先に行こう」という小さな差が、大きな差に変わっていくことになる。
文章の前に「あなたに伝えたいことがある」を付けて、違和感や照れを感じないかを確かめる。
動詞の候補を挙げて並べてみる。
この繰り返しによって、言葉の解像度を上げることができる。
2.似て非なる言葉を区別する。
例:問題と課題
問題は起きてしまった状態である。
課題はその問題を引き起こし続ける本当の原因。
文章にするプロセスの型は、中学までに習っているんですよね。
後は自分が使える型に変換していく繰り返し。
ブロガーなら、きっともう一歩先も知りたくなるはずです。
書くこととは何よりも思考を整理すること、と思い出させてくれました。
自己啓発書としても読める文章本です。
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