「死に逝く人は何を想うのか」 佐藤 由美子 著

   

人の死が身近ではない時代に生きています。
たいていの死は日常にはなく、覆い隠されています。
ある意味ありがたいことですが、実際にその場に立つと戸惑うばかりです。

人生の一大事、危機的状況。

ホスピス音楽療法士の筆者は、看取りという言葉には介護する側の視点があると言います。
本日ご紹介の本は、死に逝く人のそばにいてできること、お見送りの本です。

「死に逝く人は何を想うのか」 佐藤 由美子 著

タイトル:死に逝く人は何を想うのか 遺される家族にできること (ポプラ新書)

著者:佐藤 由美子
出版社: ポプラ社
出版年:2017年1月
分類:医学・薬学

個人的エッセンス10

  1. 愛情と尊敬を持って、理解しようと努める。
  2. 感謝や謝罪、承認の気持ちをシンプルに伝える。
  3. たとえ体は弱っていても本質的な部分は弱っていない。
  4. 許すとは相手の行為を無条件に肯定することではなく、
    過去に起こったことは変えられないと受けいれること。
    そうすることで怒りや後悔のエネルギーから自由になる。
  5. 大切な人にいつか言おうとしていることばあればそれは今。
    末期の病気であってもなくてもそれは変わらない。
  6. 死に逝く人のスピリチュアル(精神的)な力
    穏やかな死を迎える条件が整うまで待っている。
    もっとも顕著なのは、会いたい人が来るまで待つ。
  7. 心配しなくてもいいよと家族が言った直後に亡くなる。
    お迎え現象は人類共通。
  8. 大切な人が病気になったとき、介護する人とされる人の関係に移行。
    音楽にはふつうの生活を取り戻す力がある。
    家族のリラックスにもかかせない。
  9. 大切な人を失っても、地球は周り続けるし、人生も続く。
    グリーフ(悲嘆)はつらい道のりだが、どんなに長い夜も明けることを知っていてほしい。
  10. 後悔はグリーフにおいて避けられないもの。避けては通れない過程。

読み終えて

人生の一大事はいつ来るかわかりません。

その体験も千差万別。
どう寄り添えばいいのかと悩み、遠くから見守るばかりでした。
もっとできることはなかったのかと思います。

他人の心はどんなに近くでも暗い森(dark forest)のようなもの
(by ウィラ・ギャザー アメリカの作家の言葉より)

が引用されています。

実話の重さがぎっしりの詰まった新書本です。

関連データ

タイトル:死に逝く人は何を想うのか 遺される家族にできること (ポプラ新書)

著者:佐藤 由美子
出版社: ポプラ社
出版年:2017年1月
分類:医学・薬学

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