フリーランスの基礎知識(29)法人化の前に1
この連載は、フリーランスに興味がある方、
また、成りたてで必要な情報がわからない方を、対象にしています。
超文系ライター梨理による、専門家に学ぶ基礎知識シリーズです。
前回のお話 経費のこぼれ話
個人と法人の違い
梨理
ここしばらく確定申告時期に関連した、豆知識のお話でした。
そろそろ、読者の皆様も、確定申告もお済ませになった頃だと思います。
今日は、未来に目を向けて、
フリーランスの方が会社組織にする時期について、お伺いしたいと思います。
まだまだ関係ないという方にも、
前知識として、頭の中に入れておいておいて損はないよ、
というお話をしていただけますか?
爽やか先生
はい。今日は確定申告もひと段落。
お気楽に、未来映像をイメージしていただきましょう。
梨理さんご自身、個人と法人の違いは、どんな認識を持たれていますか?
梨理
個人は一般商店のイメージ、法人は会社組織ですよね。
利益が一定以上になると、
会社組織にした方が税制上有利なんですよね。
爽やか先生
はい、個人のままでいると、所得税と住民税を合わせて、
累進課税で最高55%の税率になる可能性が出てくるんです。
これはきついですよね。
そこで、法人になろう(会社組織にしよう)というタイミングが、やってくる訳なんです。
法人のメリット
梨理
法人になったら、どんなメリットがあるんですか?
爽やか先生
個人の方が法人になるのは、
通常は、資本金1億円以下の中少法人になるでしょうから、
中少法人向けの税率が適用されます。
これが、あるラインでは、個人向けの税率より助かるという訳なんですよ。
法人になると、
- 法人税
- 法人住民税
- 法人事業税
と別の税体系に変わるんです。
今日はイメージ段階で、ざっくりしたラインでお伝えしておきますね。
大体利益が800万円までなら税金は約3割、
それを超えると約4割が税金になります。
凄いと思われるかもしれませんが、
個人のままなら、利益に連動して税率は55%までいってしまうんです。
どこかのタイミングで、
個人から法人になった方が得策、ということですね。
法人になると税制体系が変わるので、節税工夫の余地も出てきます。
そこは、専門家の専門家たるところですから、
このラインに来たら、思い出してくださいね(笑)
*フリーランスの基礎知識は、毎週月曜日に連載致します。
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