フリーランスの基礎知識(45)簡単経理入門編|固定費と変動費
この連載はフリーランスに興味がある方、
また、成りたてで必要な情報がわからない方を対象にしています。
超文系ライター梨理による、専門家に学ぶ基礎知識シリーズです。
固定経費と変動経費
梨理
前回は粗利益から最終利益までを学びました。
それでは、利益を大きくするにはどうしたらいいのでしょうか?
経費の中でも固定費の見直しかなと思うんですが。
爽やか先生
はい、売上が伸びても変わらないのが固定費。伸びるに比例して増えるのが変動費ですね。
固定費には人件費・家賃などです。
変動費には売上原価があたります。
*月間200万円の売上高があり、20万円の粗利があるとしましょう。
売上原価が30%だったとして、売上高が2倍になった時に、粗利はいくらになりますか?
梨理
ええと。
粗利+販管費(固定費)+売上原価(仕入れ・外注費等)=売上高ですよね。
変動費は売上高の30%で 200万円×30%=60万円
固定費は 売上高ー粗利ー変動費 200万円ー20万円ー60万円=120万円です。
売上高が2倍になった場合
売上高ー固定費ー変動費=粗利 400万円ー120万円ー(400万円×30%)=160万円
売上が2倍になっても粗利は単純に2倍ではないんですね。
爽やか先生
営業利益は、ここから臨時の収入と損失を計算して、ここから減っていくのが実情ですが、
売上を上げることが利益を上げることに直結することは、お分かりいただけたと思います。
損益分岐点
梨理
正直なところ、意識しているのは損益分岐点だけかもしれません。
ついつい準備に時間をかけ過ぎるきらいがあるのですが、
数字上だけでも赤字にならない様にだけ気をつけています。
爽やか先生
赤字にならない、維持できる最低ラインということですね。
新しい発想を試みる余裕や仕事の発展性のためにも、
利益を出すことを考えていきましょう。
おおざっぱにいって、固定費÷粗利益率と覚えておくといいですよ。
原価率が30%であれば粗利益率は70%になります。
変動費の見直し
爽やか先生
ここで最初の梨理さんの期待されている部分、変動費の見直しですが、
残念ながら経費は努力で縮小できるものは、ほとんどないんですよ。
最初にその仕事を始める時点で決まってしまうのです。
人件費・家賃だけではなく、水道光熱費も営業時間の長さに比例しますよね。
自分でコントロールできるところは意外にないのです。
一番見直せる部分は売上原価です。
過剰在庫や結局廃棄してしまうものですね。
抱え込まず、巡りをよくしていくのが事業でも大切なんですね。
*フリーランスの基礎知識は月曜日に連載します。
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