フリーランスの基礎知識（30）法人化の前に２

この連載は、フリーランスに興味がある方、

また、成りたてで必要な情報がわからない方を、対象にしています。

超文系ライター梨理による、専門家に学ぶ基礎知識シリーズです。

前回のお話　法人化の前に

会社の種類と責任の範囲

　梨理

前回は、個人の方が会社組織にするタイミングのお話でした。

一口に会社組織といっても、色々ありますよね。

社会科で習った時の記憶をたぐり寄せますと、

• 株式会社
• 合同会社
• 合名会社
• 合資会社

があるんですよね。

責任の範囲が違う、というところまでは、

かすかに覚えています（笑）

 

爽やか先生

梨理さん、今日はもう一歩進んで

責任の範囲を確認しておきましょう。

会社には、法的に有限責任と無限責任との違いがあります。

有限責任とは、文字通り、責任の範囲が有限ということですね。

会社の債務は出資金の範囲までというのが、有限責任です。

 

逆に、無限責任とは、会社の債務は、会社自体で支払えなければ、

個人の財産から弁済に充てなければいけない、ということなんですよ。

　梨理

株式会社は、有限責任なんですよね。

今は資本金1円から株式会社にできる様になったので、

実質、株式会社一択の様に聞いていますけど、

本当のところ、どうなんでしょうか？

 

爽やか先生

その通りです。

平成17年（2005年）の新会社法で、資本金１円から株式会社を設立できる様になりました。

わざわざ、合資会社・合名会社を選ぶメリットも、そうありませんね。

無限責任を負うのですから。

 

 株式会社の設立費用

梨理

資本金1円で、誰でも株式会社の社長と名乗れるのですね。

株式会社になると、フリーランスの個人より、

取引先として信頼感が増すイメージがあります。

爽やか先生

会社組織にする時に、実質、株式会社一択といっても、

イイコトばかりでもないんですよ。

株式会社には取締役が必要ですし、登記費用もかかってきますからね。

また、取締役には任期がありますので、その度に登記費用がかかります。

 

法人になることは、お金が要るものなんですよ。

実際には、最低25万円位の登記費用をみておきましょう。

運転資金である資本金は、この費用とは別に準備してくださいね。

＊来週月曜日は連載をお休み致します。

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