フリーランスの基礎知識(45)簡単経理入門編|固定費と変動費

   

この連載はフリーランスに興味がある方、

また、成りたてで必要な情報がわからない方を対象にしています。

超文系ライター梨理による、専門家に学ぶ基礎知識シリーズです。

固定経費と変動経費

ブログ用_2 梨理

前回は粗利益から最終利益までを学びました。

それでは、利益を大きくするにはどうしたらいいのでしょうか?

経費の中でも固定費の見直しかなと思うんですが。

20160828222153.jpg爽やか先生

はい、売上が伸びても変わらないのが固定費。伸びるに比例して増えるのが変動費ですね。

固定費には人件費・家賃などです。

変動費には売上原価があたります。

 

*月間200万円の売上高があり、20万円の粗利があるとしましょう。

売上原価が30%だったとして、売上高が2倍になった時に、粗利はいくらになりますか?

ブログ用_2 梨理

ええと。

粗利+販管費(固定費)+売上原価(仕入れ・外注費等)=売上高ですよね。

変動費は売上高の30%で 200万円×30%=60万円

固定費は 売上高ー粗利ー変動費 200万円ー20万円ー60万円=120万円です。

 

売上高が2倍になった場合

売上高ー固定費ー変動費=粗利 400万円ー120万円ー(400万円×30%)=160万円

売上が2倍になっても粗利は単純に2倍ではないんですね。

20160828222153.jpg爽やか先生

営業利益は、ここから臨時の収入と損失を計算して、ここから減っていくのが実情ですが、

売上を上げることが利益を上げることに直結することは、お分かりいただけたと思います。

損益分岐点

ブログ用_2 梨理

正直なところ、意識しているのは損益分岐点だけかもしれません。

ついつい準備に時間をかけ過ぎるきらいがあるのですが、

数字上だけでも赤字にならない様にだけ気をつけています。

20160828222153.jpg爽やか先生

赤字にならない、維持できる最低ラインということですね。

新しい発想を試みる余裕や仕事の発展性のためにも、

利益を出すことを考えていきましょう。

 

おおざっぱにいって、固定費÷粗利益率と覚えておくといいですよ。

原価率が30%であれば粗利益率は70%になります。

 

変動費の見直し

20160828222153.jpg爽やか先生

ここで最初の梨理さんの期待されている部分、変動費の見直しですが、

残念ながら経費は努力で縮小できるものは、ほとんどないんですよ。

最初にその仕事を始める時点で決まってしまうのです。

人件費・家賃だけではなく、水道光熱費も営業時間の長さに比例しますよね。

自分でコントロールできるところは意外にないのです。

 

一番見直せる部分は売上原価です。

過剰在庫や結局廃棄してしまうものですね。

抱え込まず、巡りをよくしていくのが事業でも大切なんですね。

*フリーランスの基礎知識は月曜日に連載します。

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