ヘアドネーションへの道を完走するまで

   

ヘアドネーションをご存じですか?

病気や事故により髪を失った18歳以下の子どもたちのために、髪の毛を寄付する活動です。
寄付された髪で作ったメディカル・ウィッグは無償提供されています。
同様の活動を複数の団体がされているようです。

ヘアドネーション自体を知ったのは、今から4年ほど前になります。
知ってすぐに諦めてしまいました。
髪の毛のモデルができる位、美しく豊かな髪の毛の持ち主でないと無理だと思ったからです。

気持ちがあれば道は通じる?

カラーリングしていても、パーマヘアでも、癖毛でも白髪を染めていても大丈夫と知りました。

もちろん、お手入れの行き届いていないダメージヘアは論外ですが。
人様に差し上げたいと思っている髪の毛は、そこまでひどい状態ではないはずですよね。

あなたがもし、ヘアドネーションに興味を持ったならきっとできますよ。

ヘアドネーションを思い立った方の参考になるように、そのメリットや途中の壁についても書いていきますね。

ヘアドネーションを決めた理由とは?

ヘアドネーションが自分でもできると知って嬉しかったのです。

ですが、すぐに行動に移した訳ではありませんでした。
自分の髪に自信がなかった私は、周囲の意見を聞いてみたのです。

信頼しているサロンの方の意見。

「別にヘアドネーションにこだわる必要はないんじゃないですか?
他の方法で応援することもできると思いますし。
できることをできる人がすればいいのでは?」

ごもっともなご意見です。
ありあまる豊かな髪という訳でもないなら無理する必要もないですよね。

この時、ヘアドネーションを諦める理由はいくつも浮かびました。

  1. これからショートで生きていくとカットしたばかり
    (ココから伸ばすには相当時間がかかる)
  2. 顔周り唯一のファッション?がヘアスタイル
    (ヘアスタイルが選べないのは厳しい)
  3. 自慢できる様な髪質でもない
    (むしろ自信がない)

元々ロングヘアでふと思い立ってという訳でもないんです。
なぜ、不向きなのに?
思わず口をついて出た言葉に答えがありました。

「生きている身体だからこそできる、お手伝いだから」

ナイロンや合成繊維ではなく人の毛が必要なんです。

むかしむかし、献血年齢に達した時の嬉しさを思い出しました。
そう、まさに献血の様な気持ち
わたしは、この身体を使って何か貢献したかったのです。

たとえば寄付をすることも立派な貢献です。
ただ、どうしても一度は頑張ってヘアドネーションしてみたかったんですね。

こうして人生最初で最後のドネーションを決めたのでした。

既にロングヘアで伸びるのが早い人は、ここまで気合いれなくてもできると思いますよ。

そして、そうじゃない方も・・・。

何事もそうかもしれませんが、最初の決心を思い出すと、きっと初志貫徹できます!

ヘアドネーションを終えた今、とても晴れやかな気持ちなのです。

ロングヘアになるまで大変な時期は3度ある?

元々カットだけはマメに通っていました。
ヘアドネーションする場合も、こまめにメンテナンスしながら伸ばしていく予定でした。
そこへ、ヘアサロンの方からのアドバイス。

「1カ月にだいたい1センチでしょう。
早く伸ばしたいならまず切らないこと。
結べる様になるまでが第一段階。」

ショートヘアからの出発ですから、こまめに切っていては肩まで伸びるのも大変です。

このヘアサロンではドネーションカットを扱っていませんでした。
ヘアサロン側からすると来店回数が減ることになります。
親身なアドバイスに勇気凛々!

梅雨~夏の時期が1度目の大変な時期でした。

うっとうしかったのは事実ですが、これは過去に経験済みなので乗り切りました。

ヘアドネーション15センチの壁を乗り越える

【帰り道の自由が丘駅付近にて】

伸ばし始めて10カ月。

この間、本当に伸ばしているだけでした。
エレガントさのかけらもないヘアスタイル。
毛先の傷みも気になります。

そこで、ヘアドネーションを熟知しているflavour-salonさんに伺うことに。
何カ月も前から予約をして楽しみにしていました。
こちらのプライベートサロンは、顔コリほぐしのかこさんのご紹介です。

flavour-salonオーナー、自然派美容師mikaさん。

ドキドキしながら、現在の髪の状態を見ていただきました。

「カラーリングもパーマもしてないなくて、ヘナをされているからですかね。
いい状態ですよ~、綺麗に保たれています。
確かに毛先だけは傷んでいますけど。
そこはメンテナンスカットしていきますね~。」

素髪を大切にされているmikaさんの言葉に、自信も湧いて来ました。
癖毛なので見た目は艶やかな髪に見えていませんでした。
中身は傷んでいない良好な状態だったようです。

実はこの頃、2回目の壁の時期でもあったんです。

この頃の長さは襟足から約15センチ。
ヘアドネーションで髪の毛を寄付するには31センチ必要です。

15センチ寄付する方法もある、という情報を知ったところだったんです。
伸びるのが早い方でもないし、15センチ寄付バージョンでもいいかな?という迷いが。

するとmikaさん、力強くのたまわれました。

「15センチでは子ども用ウィッグに足りません。
15センチで寄付したものは、帽子型ウィッグになったり他の用途に使われますけど。
人毛ウイッグにはならないんです!
ここまで伸ばしたのなら、頑張って31センチまで伸ばしてほしいですね~。」

はい、そのお言葉でスイッチが入りました。

人毛フルウイッグのために31センチまで完走する!
もう一度兜の緒を締め直したのでした。

*補足です。
ヘアドネーション活動をされている団体は複数あります。
当時、15センチ寄付も受け付けている団体もありました。
ヘアドネーションのハードルを低くし、たくさんの方が参加するには良かったと思います。
15センチ以下の方が集まり過ぎたのでしょうか?
現在は31センチ以上になっているようです。

ヘアドネーションをして良かったこと

【mikaさんサロン近くの小径にて】

1回目2回目の壁に比べると、3回目の壁は大したことはありません。

肩より長くなると、ある程度まではそんなに負担感も変わらないからです。
背中の半ばぐらいに達すると、改めて驚かれる様に言われる様になりました。

「髪伸びたね~。」

言外に伸ばし放題のニュアンスをひしひしと感じます。
どうしても毛先が先細りになってくるんですね。
このまま綺麗に伸びてくれるのか心配で。
といって毛先をこまめにカットするとなかなか達成できないし。

これは女子としていかがなものか・・・。

この頃になると、ヘアドネーション協力店が近隣にも随分増えていました。
mikaさんにメンテナンス土台を作っていただいた後は、半年に1回メンテナンスカットをしていました。
その時にも、髪の毛の状態をほめられたのがちょっぴり自信になりましたよ。

ヘアドネーションをして良かったこと。

きっかけは、生きている自分の身体で、誰かのお役に立てたらいいなという思いでした。
でも、自分自身にもいいことがあったんです。

●人様に差し上げると思うだけで、自分史上丁寧にヘアケアするように。
(自分の身体を慈しむ習慣が身に付いた。)

●セミロングぐらいから、女性らしいファッションも楽しむようになった。
(機能性第一だった昨今。女性性を取り戻す?)

そして、最初ちょっと心配していたけれど、自信を持って言えること。

昔から、髪の毛には色々な思いがつくとも言われていますよね。
長く伸ばしていると、気持ちも重くなってきそうという懸念。
それを人様に差し上げるのはどうなのかという不安。

全て杞憂でした。

この髪がお役に立てるならと思って伸ばし始めた髪。

たとえ、日々の暮らしで色々な感情の浮き沈みがあったとしても、
それが原因で差し上げる髪の毛が、悪い状態になるはずがありません

日々の思いも文字通り洗髪で綺麗に洗い流されていきます。
ショートカットの状態からヘアドネーションカットするまでに丸3年
髪の毛、そして身体のケアを考え続けた濃密な3年間でした。

ヘアドネーションを教えてくださった方に始まり、完走に至るまでに関わってくださった皆様へ。
無事に完走できました。
本当にありがとうございました。


もし、ヘアドネーションをすると決めたなら、自分の心を信じて31センチまで頑張ってくださいね!

ヘアドネーションについてもっと知りたい方へ

ヘアドネーションについてよくわかる本

* 日本のヘアドネーションの始まりについての児童書。
こどもの気持ちに添って書かれた、小学生~大人までおすすめの本です。

髪がつなぐ物語 (文研じゅべにーる・ノンフィクション)

著者:別司芳子
出版社:文献出版
発行年:2017年11月
分類:社会福祉

ヘアドネーションに協力したくなったら

わたしが寄付した髪の毛は、ひとりのこども用ウィッグを作る一部にしか過ぎません。
綺麗に洗浄された髪の毛がウイッグになるまでには、時間もお金もかかります。
また、ロングヘアのウイッグを希望するこどもさんのための、51センチのヘアドネーションも募集されています。

ヘアドネーション活動をされている団体は複数あります。
ここでは、私が託したところをご紹介します。

HPにヘアドネーションカット協力店一覧もあります。
あなたのお近くのサロンを探してみてね♪

 JHD&C(Japan Hair Donation &Charity)HP

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