「大切な人が病気になったとき、何ができるか考えてみました」-読書案内

   

先週に引き続き、井上由季子さんの本をご紹介致します。

文章サポートライター梨理です。

「大切な人が病気になったとき、何ができる考えてみました」 井上由紀子 著

出版社:筑摩書房

分類:医学

入院した方に寄り添う工夫

著者は、ものづくりのプロです。

モーネ工房とギャラリー、ものづくりの寺子屋学校を

主催・運営されています。

提案されている工夫の中で、不器用な一般人でもできる

と思ったところをまとめてみました。

*個人的エッセンス

  • 病室に写真を飾る。(軽いテイッシュケース箱などに)
  • 便利な文房具。(カラフルな油性ペンやマスキングテープ)
  • カレンダーに家族の訪問日時を記入する。
  • 郵便物を病院に送る。
  • 患者側と医療側のコミュニケーション術。(ポスター・単語帳・ホワイドボード)
  • 明るい柄のタオル・食事トレイ用マット
  • ゴマのふりかけ。

在宅介護で寄り添う工夫

在宅介護は、家族だけではなくチームワークで行うものです。

お世話になった医療者に手書きの似顔絵、

サンキューカードをお渡しするのは、

絵心のある方にぴったりの感謝の伝え方ですね。

こちらも、誰にでもできるという視点でまとめてみました。

*個人的エッセンス

  • ケアマネ・デイサービス・ヘルパーさんとは、FAXで情報共有。
  • 本来の人柄を病院や介護施設に伝える、紹介カード作成。
  • もしもの時の緊急搬送バッグ。(病歴メモ・お薬手帳・保険証など)
  • 家族でなくてもできること、交代でお散歩隊を構築。

ホスピタルアート

本の後半部分では、著者が関わった、

病院をやさしい場所にするための、

アートを取り入れた空間づくりのお話です。

ホスピタルアートという言葉があるそうです。

病院内の日常、浄化する場所なんですね。

 

先週の本は住み直すこと、今週は病気の方に寄り添うこと、

それぞれテーマは違いますが、

根底に流れているものは同じ、

何気ないもので人生を豊かにできる工夫と感じました。

 

関連リンク

 大切な人が病気になったとき、何ができるか考えてみました (単行本)

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